深也子の国

彼女の国にはもう彼女以外、神様だっていない。静かで閉鎖的、完結された世界。
そこに一人の男が転がり込み、出会いにより国は崩壊する。

依一

下っ端として暴力団に属していたが、

ひょんなことから幹部たちに疑われ

追われる身となった男。

逃げた先で深也子と出会い、一人で暮らす彼女の家にて

ある条件付きで居候を始める。

基本的に楽観的で楽しいことが好き。

あまり深く考えずにふらふらと生きている。

深也子を「みっちゃん」と呼び、彼女に甘え

金銭的にも支えられながら共同生活をしている。

が、内心彼女のことを「ちょろい女」だと見下している。

巨乳派。

Iichi

Miyako

幼少のみぎり、父と母に置いていかれ

祖父と祖母に育てられたがその二人も死に、

天涯孤独、働きながら生きている女。

命を狙われ行き先がない依一と出会い彼を拾い、

自分の暮らす家へ条件付きで匿った。

実の両親に育児放棄されたという過去、

誰にも気を許せず自分さえ信じられない現在から

独特な世界観を持ち、

自分の見ている世界には縋ることのできる

「神様」さえ居ないと考えている。

手に異様な執着心を持ち、自宅の一室の壁には

人間の手を模した彫塑作品を並べている。

それは自身が作ったものであるが

特定の誰かの手ではない。

巨乳。