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呼吸と同じ、自分にとってごく当たり前だった「絵を描く」という行為が

ふと出来なくなった芸大生・四島椿は初夏、自身の部屋にひとりの女を呼び寄せた。

名を陸深透子というその女は果たして 女神か、女王か。

四島 椿

Tsubaki Shijima

草食系ヘタレ芸術大学2年生。美術科。

何を専攻するかは考え中。

これまで深く考えずとも難なく出来ていた

“絵を描く”という行為が不意に出来なくなり

以来スランプに陥ったまま抜け出せずに居る。

そんな折、大学の授業を機に雇われてやってきた

透子の美しさに見惚れるばかりで無く

「希望」を感じ、個人的にモデルの依頼をする。

​ひとり暮らしのアパートでは飼い猫の「いぬ」と暮らしている。

​陸深 透子

Tohko Kugami

​椿曰く「女神」的な笑みをたたえる美術モデル。

刺す様な美貌を持つ。

椿たち美術科2年生が取り組むデッサンの授業で

ヌードモデルとして雇われ大学を訪れる。

そこで出会った椿より依頼を請け彼の暮らす

部屋にてふたり、会話をしながら

デッサンの制作に取り組むこととなる。

しかし「女神」の笑みは時に椿の信仰心を睨む。

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